「Blooming」は、デザイナーSonja Iglicが開花する花からインスピレーションを得て作り上げたアイウェアです。花びらが開くようなデザインは、成長と変容を象徴しています。また、そのデザインは単なる装飾だけでなく、ユーザーの日々の変化に対応する多機能性を持っています。
このアイウェアの最大の特徴は、その変化性です。花びらの部分を動かすことで、見た目を自由に変えることができます。また、折りたたむことができるため、持ち運びも便利です。これらの特性は、他のアイウェアにはない「Blooming」だけの魅力となっています。
「Blooming」は、18k金メッキの真鍮とレーザーカットされたプリント入りのアクリル板で手作りされています。そのサイズは、開いた状態で150 mm x 120 mm x 160 mm、閉じた状態で100 mm x 85 mm x 40 mmとなっています。
花びら部分は金属フレームにリベットで固定されており、全周に移動可能です。これにより、花びらの重なり方や顔に対する位置を変えることで、様々な表情を楽しむことができます。フレーム自体もリベットで接続されているため、折りたたみもスムーズです。
このプロジェクトは、2016年1月から3ヶ月間にわたり、ベオグラードで開発されました。その後、2016年9月のパリ国際ジュエリーショー「Bijorhca Paris」で展示されました。
このアイウェアを作るためには、眼鏡フレームの歴史的な発展を調査することが必要でした。その結果、初期のフレームの影響を受けつつ、現代的な解決策を導き出すことができました。最大の課題は、折りたたみ可能なフレームを作りつつ、開いた状態と閉じた状態の両方で美しいラインを保つことでした。
「Blooming」は、開花する花と初期の眼鏡フレームからインスピレーションを得たデザインです。自然の有機的な形と眼鏡フレームの機能的な要素を組み合わせることで、様々な表情を持つ変形可能なアイテムが生まれました。また、折りたたみ可能な設計により、持ち運びも容易です。
このデザインは、2018年にA' Jewelry, Eyewear and Watch Design Awardのゴールデン賞を受賞しました。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術を推進し、世界に大きな影響を与える優れた製品や明るいアイデアに授与されます。
プロジェクトデザイナー: Sonja Iglic
画像クレジット: Image #5 Photographer Aleksandar Zivkovic, Blooming editorial, 2016.
プロジェクトチームのメンバー: Sonja Iglic
プロジェクト名: Blooming
プロジェクトのクライアント: Sonja Iglic