対話を映す切子ガラスの物語

光輝く瞬間を閉じ込めた石川啓二の作品

日常に息づくアートを追求する石川啓二が、新たな切子ガラスを通じて、人生の意義深い瞬間を捉え、祝福するデザインを創造しました。

このガラス製品は、対話を通じて自己を実現する喜びを象徴しています。ウサギのペアがさまざまな感情を表現するデザインは、一貫性と安定性をもって繰り返されます。グラスの口元を飾るキャラクターたちは、物語を紡ぎ出す自然な変化を示しており、持ち主に過去の経験と将来の展望を反映させます。

この二重構造のガラス製品は、日本の伝統技法である切子ガラス技術を用いて、手作業で丁寧に研磨されています。製品の寸法は、ワイングラスが直径58mm、高さ150mm、盃が直径60mm、高さ60mmで、プレートは直径150mm、高さ33mmです。

キャラクターのパターンは広角のVカットであり、側面から見ると内側のデザインが変化して光を放ちます。また、プレートを上から見ると、キャラクターの変化によって物語が進行する様子がわかります。さらに、キャラクターパターンのカットが浅いため、触り心地が非常に滑らかで、衝撃にも強いです。

このプロジェクトは2023年3月に徳島県で始まり、2024年1月に完成しました。キャラクターを切子で表現するために、視覚的に楽しめるペアを作り出す必要がありました。また、それらのキャラクターがさまざまな感情を表現するシーンを創り出すことも重要でした。

試行錯誤の結果、ウサギのようなシンプルで抽象的なデザインをキャラクターのペアに決定しました。さまざまな感情表現に多くのバリエーションを試し、複数の人々の意見を参考にしながら合意に至りました(特に石川理咲子さんの貴重なアドバイスに感謝します)。

この切子ガラスのデザインは、過去の経験、現在への感謝、未来への期待など、さまざまな物語を想起させることで創造的な思考を刺激することを目指しています。ウサギのようなキャラクターが異なる感情を表現することで、対話的なシーンを創り出し、キャラクターの感情表現は繰り返し提示され、物語を展開するための変化が口元近くで表現されています。このデザインは、人々に過去の経験と展望を反映させるとともに、対話的な関係の重要性を象徴しています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Keiji Ishikawa
画像クレジット: Video Credits: To make the story development of the scenes where the pair of characters express their emotions more straightforward to understand, we show the scenes changing as we rotate the glass in a video.
プロジェクトチームのメンバー: Keiji Ishikawa
プロジェクト名: Dialogical Relationship
プロジェクトのクライアント: KJ studio


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